学生時代、私はずっとラグビーをやっていました。
たいした選手ではありませんでしたが、当時はバブルの時代。
体育会系の学生はどこでも就職できる。そんな時代でした。
でも、当時の私にはやりたいことなんて何もありませんでした。
というか、本当は何かを作ったり、絵を描いたりすることが大好きでしたが、文系の普通の学生でもあり、
そんな仕事をするなんてもうできないんだ。とどこかであきらめている自分がいました。
そんな時、先輩の紹介で銀行に就職しないかというお話しをいただきました。
その時私が考えたこと。
「銀行に入ったら、両親がよろこんでくれるだろう」
「周りの友達にも一目置かれるんじゃないか」
「給料も高いし、休みも週休二日制」
そんな条件やそこに入った時、人にどう思われるか。そんなことばかりを考えていました。

そして決まった就職先。
初日の入社式の時からすごく違和感を感じていました。
学生時代は自分の好きなことに打ちこめていた自分。
それが、就職してから毎日ストレスとの戦いです。
学生時代95sあった体重も、一年もしないうちに75sまで落ちました。
面白くない。自分がやりたいことはこんな事じゃない。もっと自分に合う仕事があるはずだ。
そんなことばかり考えていました。
同期で入社した友達の中には、とっとと銀行をやめて自分の好きなことを始める人間もいました。
私も辞めたい。いつもそう思っていました。
でも、やめることはできませんでした。
なぜなら、やめたら人になんと言われるかわからない。
親もせっかく入った銀行をやめるなんて聞いたらきっとショックを受けるだろう。
ここでもまた人の目が気になっている自分がいたのです。
何をやるにしても、人からどう見られるか。それが私の一番の判断基準でした。
人から良く思われたい。でも今の仕事を続けるもの嫌だ。
そんなストレスでどんどん元気がなくなっていく自分がいました。

じゃあ、人から悪く思われないで、銀行をやめる方法はないだろうか?
そんなことを考えて思いついたのが、資格を取ることでした。
資格をとって、何かのスペシャリストになれば、堂々と銀行をやめることができるのではないだろうか?
友達が銀行をやめて税理士になった。公務員になった。そんな話を聞くと俺も何かやらなくちゃ、
そんな焦る気持ちでいっぱいでした。
今よりも自分らしく生きられる仕事について、楽しい毎日がおくりたい。自分にあった他の仕事があるに違いない。
そうやって、いろんな資格にチャレンジしたり、通信教育や学校に通うなど、どれだけのお金を費やしたかわかりません。
でも、何をやっても自信を持てず、本当にやりたいこと、というものを見つけることができませんでした。
結局、いつもどこか人の目ばかり気にして何かを選んできたからです。
そのたびに自分を信じられなくなってしまう。まただめだ。。。
自分は何をやればうまくいくんだろう?自分にあっている仕事ってなんなんだろう?
何をやれば…
今振り返ってみると、自分に合う仕事ややりがいのある仕事というものが有り、まだ自分はそれを見つけていない。
だから、それさえ見つければ幸せになれるんだ。きっと成功するんだ。と考え、まだそれを手に入れていない自分に納得がいかず常に何かを探していたように思います。
そんな時、心理カウンセリングというものに出会いました。

最初に会ったカウンセラーは女性です。
いつも笑顔でたくさんのクライアントさんを抱え、いろいろな問題に立ち向かっていく彼女は本当にキラキラ輝いて見えました。
それを見た時、きっとこれが自分が探し求めたものではないだろうか?
これならやりがいを見つけられ、自分が思う通りの収入を得ることができ、銀行のように束縛されず自由な時間を手に入れることができるんじゃないだろうか?
そう考えるといてもたってもいられなくなり、すぐに心理カウンセリングの勉強をはじめました。
そして、心理カウンセラーの認定を受けたのです。
これが、私が探し求めていたもの。
これさえ手に入れば…
しかし、認定をとっても正直何も変わりませんでした。
心理カウンセラーとして活動する勇気がわきませんでした。
資格は取ったけれど、まだ自分には無理だ。
もう少し勉強しないと。 もっと実績を積まないと…
実績を積みたくても、一歩を踏み出す勇気がなければ実績なんて積みあがることはありません。
頭では分かっているのに、何かが自分にブレーキをかけているのです。
そんな時、ヒプノセラピーという心理療法に出会いました。
ヒプノセラピーとは、自分の心の中を見ていく心理療法です。
自分の心の中で自分にブレーキをかけているものがなんなのか?
なぜ、思うように進めないのか?…
自分の悩みの原因はすべてその心の中にある。
そうやって、私自身何度も何度もヒプノセラピーを受け自分の中にいるもう一人の自分と会話を行っていったのです。
すると、自分では気づけていなかったたくさんのものが私にブレーキをかけているということがわかりました。
「人に悪く思われてはいけない」「失敗してはいけない」「もたもたしてはいけない」「お金を持ってはいけない」「今の自分はダメだ」「どうせ無理だ」…
いろんなものが私をがんじがらめにしている。
なぜ、そんなブレーキを自分でかけているのか?その原因をしっかり見つめて、今後もそれが必要なのか?そうやってもう一人の自分と何度も会話を行っていったのです。

そして、ふと気付くと自分自身のもののとらえ方が変わっていることに気づきました。
さらには、自分が変わることで自分を取り巻く環境さえも変わっていくということもわかってきました。
なぜそれに気づけたのか?
実は、私があんなに嫌だった銀行の仕事が、日に日に楽しくなっていったのです。
自分が楽しいと自然と周りも笑顔になっていく。
その笑顔を見ると、本当に心の底から楽しいと感じることができるようになっていきました。
これまで、やりがいのある仕事じゃないから楽しくないと思っていた仕事がいつの間にか楽しくなっている。
その時また新たな発見がありました。
やりがいのある仕事があるから楽しいのではなく、今目の前にある仕事にやりがいを見つけていく。
すべては自分の中にあるんだ。環境や周りの人のせいじゃない。
そして、それに気づけたとき、銀行を退職しようと決断することができたのです。
この気づきをくれたヒプノセラピーを多くの人に広めていきたい。
そして、たくさんの方が本当に幸せになってもらいたい。
私は本当の意味で一歩前進できたのです。




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